生徒さん「ロングパットを教えてもらえますか?」
私「(冗談で)教えません。」とお応えします。「きっとアプローチに問題があるので、ちょっとアプローチ見せていただけますか?」
多くの方々にレッスンをしていますと、生徒さんと上記のような会話をすることがあります。特にスコアーが100を切れない方の場合、ロングパットのレッスンや練習をしてもあまり効果がありません。100を切れない方はパーオン数が18ホールで0~2回程度ですので、ほぼ毎ホールでアプローチをしています。ということはアプローチが寄っていないのでロングパットが増えているはずなのです。それで「自分はロングパットが下手くそだ」と思い上記のリクエストが私のところに来るわけです。アプローチで5m以内に寄せることと、ロングパットを2パット以内にするのはどちらが易しいか。答えはアプローチで5m以内に寄せることです。ロングパットというのは距離が長いだけでなく、グリーン上の面の境目にある大きな傾斜がパットを難しくします。例えば、D面からA面へのパットは下りで15m以上もあります。アプローチが寄らず毎ホール10m以上のパットを強いられれば、3パット以上になってしまう確率が高くなるのです。アプローチが5m以内に寄っていれば、大きな傾斜の無いパットですから易しくなります。それでも「ロングパットが上手になりたい」という方にはレッスンしますが…。多くの方々は、アプローチのレッスンや練習に取り組まれるようになります。短期間で結果が出るのは後者の方々だからです。